凹みを直したい方に!バイク・車の凹み修理方法「デントリペア」とは?

「デントリペア」とは、バイクや車にできた凹みを修理する技術です。従来の鈑金とは異なり、塗装を残したまま修理できるところが大きなメリットといえます。

残念ながらバイクタンクのデントリペアは断られるケースが多いようですが、デントハリマならOK。その理由を公開しましょう。

目次

デントリペアとはどんな技術?

デントリペアは凹み直し専門の技術

デントリペアとは、正式名称「ペイントレスデントリペア(paintless dent repair)」が示す通り、無塗装の凹み修理のことです。

特殊な専用工具を用いて凹みを押し出したり、ボディを引っ張ったりして凹みを直す、ヨーロッパ生まれの技術です。使用する工具は、凹みの形状や場所に合わせてさまざまなものが工夫されています。

デントリペアの仕上がりは腕の差によりけり

デントリペアで使う工具自体は、先の曲がった棒にしか見えないシンプルなものなので、最近はDIYを試みる方もおられるようです。

けれども、バイクや車の塗装はとてもデリケートなうえ、凹みのダメージが加わっているため、かえって傷を広げることになりかねません。

また、デントリペアのプロであっても、技術力にはかなり違いがあるようです。

デントハリマには、どこも引き受けてくれなかったという方からのご相談も寄せられています。諦めてしまう前に、ご連絡をいただければ幸いです。

デントリペア専用ツール

これは、通常のデントルールです。
バイクタンク用のデントツールは、海外のデントリペアメーカーで市販はされているのですが、一部のバイクタンクにしか対応できていないので、デントハリマでは過去の実績から各車種のバイクタンクのデントツールおよび治具や道具を製作して対応しています。デントハリマの強みの一つです。

凹みのゆがみを見るための専用ライト

このライトで凹みに当て、正確な歪みを調べます。

塗装やステッカーを残せるデントリペアの凹み直し

デントリペアのメリットとは?

塗装を残したまま凹みが直せる

デントリペアの最大のメリットは、塗装を残したまま凹みを直せることです。従来の鈑金修理では、凹みを直した後に研磨・再塗装を施すため、後述する修理に必要な期間や費用が大きくなってしまいます。

また、デントリペアでの凹み直しなら修理歴にカウントされないため、より高い値段で下取り査定に行われるのです。

短時間で直せる

デントリペアでの凹み直しでは、塗装には手を付けないため、再塗装などは不要です。

特殊な工具を用いて内側から凹みを押し出したり、表面から引っ張ったりして凹みに直接アプローチするため、短時間で修理を完了することができるのです。

なお、凹み直しに必要な時間は、凹みの大きさや位置、塗装の状態などによってケースバイケースです。デントハリマでは車の場合は出張修理で地域密着、バイクタンクは郵送にて全国対応しています。

修理費用を抑えられる

デントリペアでの修理では塗装に関係する費用が不要となるため、凹み直しの技術料のみとなります。そのため、修理費用は鈑金修理に比べると安価となる場合もあります。

しかし、見積の方法は、過去の実績から様々な条件が考慮され、状況に応じて異なります。(見積り方法の詳細はこちら

たとえば、給油口の位置や大きさ、バイクタンクの形状、ステッカーの位置、塗装の劣化具合・・・など、複雑な要素が絡んできますので、バイクタンクのデントリペアを断る業者が多いのも事実です。

デントハリマでは無料見積りの価格に納得いただいてから修理を行いますので、お気軽にお問い合わせください。

バイクタンクのデントリペアが断られる理由

バイクタンクの給油口はこんなに小さくて複雑な形状

バイクタンクは鉄板が分厚い

バイクタンクのデントリペアは引き受けないというお店は、少なくありません。それはバイクタンクのデントリペアは、車に比べると更に難易度が高く、より高い技術が必要となるからです。

バイクタンクのデントリペアが難しい理由の一つは、車のボティに比べると、バイクタンクは厚みがあるからです。デントリペアは、デリケートな作業を重ねて丁寧に行わなければ美しい仕上がりにはなりません。

この時に経験からくる手に伝わる感覚がとても重要となりますが、鉄板の厚みのために、微妙な加減が難しくなってしまいます。つまりバイクタンクは、技術者泣かせのツワモノなのです。

デントツールの挿入口は給油口、ポンプ穴、コック穴

バイクタンクのデントリペアではほとんどの場合、給油口、ポンプ穴、コック穴からしか修理工具を入れられません。バイクタンクの形状によって挿入口と凹みの位置関係によっては、通常のデントツールでは工具が届かないことも少なくないのです。

また、凹みを表から引っ張って直すプーリングと呼ばれる技術がありますが、旧車、絶版車などの塗装の劣化したタンクにはNGです。凹みの形状や塗装の状態を見極めて行わなければ、塗装が剥がれたり凹みが直り切らなかったりします。

バイクタンクの塗装はとてもデリケート

バイクタンクの塗装は、車よりさらにデリケートです。厚い鉄板に様々な塗装が施されたバイクタンクのデントリペアは、ただでさえ難しいものといえます。

加えてバイクユーザーの方には、長く大切に乗り続けている旧車愛好家や、絶版になったステッカーや塗装を残したいという方が多くおられます。

バイクタンクのデントリペアは、車に比べると失敗のリスクが高いうえ、思い入れの強いバイクユーザーの要求にお応えするためには、相当に高い技術力と豊富な経験が必要です。

旧車や絶版車など年式の古いバイクに求められるデントリペア

今さらに盛り上がる旧車・絶版車ブーム

70〜80年代のバイクが今、注目されています。

  • Kawasaki Zシリーズ: Z1/Z2/Z1000Mk2、Z1-R、Z750F)
  • Honda CBシリーズ: CB750ドリーム、CB750F
  • Suzuki GSシリーズ: GS750、GSX1100S刀

などシンプルながらもクラシックで魅力的なデザインが特徴の名車たちは、どれも中古車市場でプレミアム価格になっています。

世の中は需要と供給で成り立っているので、その希少性、入手困難な物が高価になるのは当然のことですが、ここ数年で価格が大きく変動しているような気がします。

バイク愛好家やコレクターにとって魅力的な選択肢「デントリペア」

旧車や絶版車など年式の古いバイクに乗っている人、これから乗りたい人にも知っていただきたいのが「バイクタンクのデントリペア」です。

バイクが歴史的価値を持つ絶版車や旧車である場合、オリジナルの状態を保つことが重要です。デントリペアによってタンクが元の状態に戻るならば、オリジナル性が保たれるため価値が向上する可能性があります。

修復の品質について

デントリペアの品質は、旧車・絶版車の価値に影響します。デントリペア専門家によって丁寧に修復されたバイクタンクは、美しく、クラシックで魅力的なデザインを保つことができます。

逆に、粗雑な修復は価値を下げる可能性がありますので、「誰に依頼するか」はとても大事です。

バイクタンクのデントリペアを諦める前に

近年デントリペアの認知度が高まり、鈑金の前に検討される方が増えています。

しかし、職人の技術によって対応できるケースはさまざまで、本当はデントリペアで直せるのに断られてしまうことも少なくありません。

特にバイクタンクの場合は顕著ですが、諦める前にぜひ一度デントハリマにご相談ください。

なお、バイクタンクのデントリペア修理に関してお問い合わせいただくことの多いご質問を、Q&A形式で掲載していますのでご覧ください。

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