バイクタンクの凹み修理方法まとめ|板金・再塗装・デントリペア・交換まで徹底解説

群馬県のハーレーのバイクタンクをデントリペア修理前

バイクタンクの凹み修理には、交換・板金再塗装・パテ埋め・デントリペア・自分で修理など複数の方法があります。
修理方法によって費用、仕上がり、オリジナル塗装や車両価値への影響は大きく異なります。
このページでは、それぞれの修理方法の違いと選び方を分かりやすく解説します。

目次

バイクのタンクが凹んだ…まず知っておきたいこと

バイクのタンクが凹んでしまい、
「板金修理がいいのか」「デントリペアで直せるのか」「自分で修理しても大丈夫なのか」と迷っていませんか?

実はバイクタンクの凹み修理は、凹みの場所・深さ・塗装の状態・タンクの構造によって適した修理方法が大きく変わります。

修理方法を間違えると

  • 仕上がりが悪くなる
  • 修理費用が高くなる
  • 元に戻せなくなる

といったケースも少なくありません。このページでは、タンクの凹み修理で後悔しないための判断基準を分かりやすく解説します。

バイクタンクの凹み修理方法は主に5つあります

1.新しいバイクタンクと交換する方法

バイクタンクの凹み修理方法の中で、
新品タンクに交換する方法は、もっとも分かりやすく確実な手段です。

現行モデルのバイクであれば、
ガソリンタンクは各メーカーから純正部品として入手できる場合が多く、
修理工程も比較的シンプルです。

ただし、純正部品の供給には期限があります。
一般的にメーカーの部品供給期間は、生産終了から約10年程度とされており、
それを過ぎると在庫限り、または供給終了となります。

10年以上経過したバイクの場合、
新品タンクが入手できないケースも多く、中古部品を探す必要があります。
しかし、年式が古いバイクほど流通数は少なく、状態の良いタンクは高額になりがちです。

旧車や絶版車では、
「多少高くても純正タンクが手に入る」という状況自体が実はとても恵まれていることだと感じる場面も少なくありません。

そのため、旧車やビンテージバイクでは、
タンク交換以外の修理方法も検討する価値があります

2.デントリペア(塗装を残す修理)とは

デントリペアとは、特殊な工具を使い、バイクタンクの内側から凹みやくぼみを少しずつ押し戻して修復する方法です。
パテ埋めや再塗装を行わないため、オリジナル塗装を残したまま直せるのが大きな特徴です。

鈑金塗装と違い再塗装をしないため、色ムラや塗装の質感が変わる心配がなく、
旧車や絶版車など、車両価値を保ちたいバイクに適した修理方法といえます。

ただし、凹みが大きい場合や、タンクの構造・凹みの位置によっては
デントリペアだけでは対応できないケースもあります。
デントハリマでは写真による無料見積もりを行っているため、
迷われている場合は修理方法をご相談ください。

3.タンク板金修理とは

タンク板金修理とは、凹み部分を叩き出して元の形に戻し、その後に再塗装を行う修理方法です。
一般的には、タンクの底部を切開し、内側からハンマーなどで叩き出す作業が行われます。

凹みが比較的浅い場合は、凹み部分にワッシャーを溶接し、専用の器具で引っ張り出して形を整える方法が用いられることもあります。

板金修理は大きな凹みにも対応できる反面、作業工程上、塗装を一度すべて剥がし、最終的に再塗装する必要があるため、オリジナル塗装は失われてしまいます。

また、アルミタンクは鉄やスチール製タンクに比べて溶接部が弱くなりやすく、
板金作業中にクラック(亀裂)や歪みが発生するリスク
があります。

これらに気付かないまま塗装してしまうと、後からガソリン漏れなどの重大なトラブルにつながる可能性もあるため、
タンク修理の経験が豊富な業者を慎重に選ぶことが重要です。

Z1000MR2のアルミタンク
Z1000MR2のアルミタンク

4.パテ埋めから再塗装する修理方法

パテ埋めから再塗装する修理方法とは、凹み部分の塗装を削り取り、
パテで形状を整えたうえで研磨・再塗装を行う修理方法です。

この方法は、板金修理で叩き出したあとに残る細かな凹凸を整える仕上げ工程として用いられることもあり、凹みの状態によっては、パテ埋めを中心に修理を行うケースもあります。

バイクタンクの修理に使用されるパテにはいくつか種類があり、凹みの深さや状態に応じて使い分け、または併用して施工されます。

  • 板金パテ:主に下地形成用
  • ポリパテ:単体での修理にも使用される
  • ラッカーパテ:ピンホールや最終仕上げ用

ただし、凹みが大きい状態のままパテ埋めを行った場合、時間の経過とともにパテの痩せ・ひび割れ・脱落が起こることがあります。

そのため、パテ埋め修理は施工方法や下地処理の精度によって仕上がりと耐久性に大きな差が出る修理方法であり、
経験豊富な業者に依頼することが重要です。

5.バイクタンクの凹みは自分で修理できる?

バイクタンクの凹みは、自分で修理できるのか?と考える方も多いでしょう。

デントリペアツール

現在はAmazonなどでも、デントリペアキットや修理方法を紹介した動画・記事が数多く公開されています。

一般的なデントリペアキットは、凹み部分にホットボンド(ホットスティック)でネジ付きのタブを接着し、専用の器具で引っ張って凹みを戻す、いわゆる「プーリング」と呼ばれる方法が中心です。

価格も手頃で、安いものでは2,000〜3,000円程度から購入できるため、「なるべく費用をかけず、遠目で見てある程度目立たなければOK」という方にとっては、一つの選択肢になるかもしれません。

ただし、バイクタンクは鉄板が厚く曲線も複雑なため、DIYで力加減を誤ると凹みが戻らないだけでなく、塗装の浮き・割れ・異常な出っ張り(アウティ)を作ってしまうことがあります。

一度アウティや塗装ダメージが発生すると、デントリペアでの修復が難しくなり、結果的に板金再塗装が必要になるケースも少なくありません。

修理方法ごとの違いを比較(一覧表)

以下は、5つの代表的な修理方法を「仕上がり」「費用」「塗装の扱い」「リスク」の観点で比較した一覧表です。
どの方法が自分のバイク・価値観・予算に合うかを、まずは俯瞰して確認してください。

スクロールできます
修理方法メリットデメリット
①デントリペア



・短時間で修理できる
・再塗装が不要
・技術料のみ
・修理歴が残らない
・凹みの大きさ・場所によっては修理できない
・塗装の傷みは直せない
・やり直しが難しい
②板金修理・大きな凹みも直せる
・塗装をリフレッシュできる
・修理期間が長い
・再塗装が必要
・修理費用が高額になりがち
③パテ埋め・短時間で修理できる
・比較的安価
・大きな凹みには不向き
・再塗装が必要
・パテの脱落やひび割れの発生
④塗装・カラーリング変更でイメージが大きく変わる
・カスタムペイントで他の人とは違ったカスタムを楽しめる
・オリジナル塗装を守れない
・複雑なキャンディーカラーは、濃度や塗膜厚が難しい
・ステッカーラインやシールが塗装の下にあると複雑に
・使う塗料の色数や色の種類でも、料金に差が出る
・下取りが安くなる
⑤DIY(デントリペアキット)・安価でできる
・自分でできる
・塗装が剥がれる
・引っ張りすぎて出すぎた
・へこみの状態によっては、損傷を余計に広げてしまうこともある

板金修理が高額になりやすい理由は、修理工程が多く、手間と時間がかかるためです。
凹みの修正だけでなく、塗装の剥離・下地処理・再塗装といった工程が必要になり、設備や材料のコストも発生します。

一方、デントリペアは工程がシンプルで、大掛かりな設備や塗料・パテなどの材料を使わず、職人の技術だけで凹みを直す修理方法です。
そのため、修理費用の多くは「作業工程」ではなく技術料となります。

ただしその分、仕上がりは職人の経験や技術力に大きく左右されるため、板金修理やパテ埋め以上に、専門性の高いお店選びが重要になります。

バイクタンク凹み修理費用の相場

正確な修理費用は見積で確認を

修理費用は、凹みの大きさや場所のほか、塗装の状態などさまざまな要因で違ってきます。そのため、一概に1ヶ所いくらとは決められません。

以下はあくまで目安とお考えいただき、正確な額は見積でご確認ください。

修理方法費用相場
①デントリペア10,000円~
②板金修理20,000円~+塗装費用
③パテ埋め10,000円前後+塗装費用
④塗装費用10,000円前後~
⑤DIY(デントリペアキット)2,000円~

板金修理は工程が多く、再塗装も必要になるため、デントリペアに比べて費用が高くなる傾向があります。
一方、デントリペアは工程がシンプルなため、凹みの状態によっては費用を抑えられるケースもあります。

修理費用の算出法

板金での修理費用は、凹みの大きさ、凹み具合などで決まるようです。デントリペアの場合は、上記にプラス、修理の難易度も加わります。

デントハリマは、全国より宅配修理をしています。お問合せ時に、「お問合せ事項」「凹みの写真」「給油口の写真」を送っていただきます。

それを元に、修理の可否や直せる場合の概算見積もりを、電話かメールでご連絡させていただいています。

板金・パテで見落とせない塗装費用

タイガードライラック社の標準色見本
タイガードライラック社の標準色見本
https://www.tiger-coatings.com

板金修理やパテ埋めによる修理では、再塗装が必須となります。
この再塗装費用は、凹み修理そのものの費用よりも高くなるケースもあり、全体の修理費用の中で大きな割合を占めることが少なくありません。

塗装費用は、
・ソリッド、パール、ラメ、キャンディーカラーなどの塗装の種類
・マークやラインの有無
・単色かツートンか
・ステッカーやデカールの有無

といった条件によって大きく変わります。

また、再塗装は凹み部分だけを塗れば済むわけではありません。
色ムラを防ぐためにぼかし塗装を行ったり、タンク全体を塗り直す必要がある場合も多く、結果として作業範囲が広がります。

塗装費用の目安は、約1万円〜4万円前後が一般的とされていますが、上記の条件次第では、それ以上の費用がかかることもあります。

さらに、外国車や一部の国産車では、純正カラーが指定工場でしか再現できない場合もあり、その場合は10万円以上の費用がかかるケースも珍しくありません。

板金修理とデントリペア、どちらを選ぶべき?

バイクタンクの凹み修理は、「安さ」だけで選ぶと後悔することがあります。
修理方法によって、仕上がりだけでなくタンクの価値や将来の満足度も大きく変わります。

塗装を守りたい場合
→ デントリペアが向いている可能性があります。

大きな損傷や塗装ダメージがある場合
→ 板金修理が必要になることもあります。

オリジナル塗装を残したい方はデントリペア

板金塗装を行うと、バイクタンク当時の質感を持つオリジナル塗装は失われてしまいます。
そのため、オリジナル塗装にこだわりがある方には、塗装を残して修復できるデントリペアがおすすめです。

ビンテージハーレーカスタムのタンク修理前
ビンテージハーレーカスタムのタンク
ビンテージハーレーカスタムのタンク修理後
デントリペアで修理

アンティーク的な価値を持つビンテージハーレーカスタムのタンクは、
板金塗装をしてしまうことで、その価値が大きく下がってしまうケースも少なくありません。
デントリペアであれば、元々の塗装の割れや経年変化をあえて残したまま凹みを修復できるため、
結果としてアンティーク的価値がより引き立つ仕上がりになることもあります。

一方で近年、板金・塗装業界は価格競争が進んでいます。
大手企業による短期間・低価格の軽板金・塗装サービスが増え、
ガソリンスタンドなどでの「キズ修理」も一般的になりました。

これらは、未経験者でも短期間の研修後に作業できる新しい修理手法により、
従来より短い時間と低価格で提供できるようになった背景があります。
その反面、経験豊富な職人による丁寧な板金作業の機会が減っているとも言われています。

ただし、再塗装に抵抗がなく、外観を一新したい方にとっては、
板金塗装も有効な選択肢のひとつ
です。
大切なのは、バイクの価値やご自身の考えに合った修理方法を選ぶことです。

再塗装に抵抗がなければ板金修理も選択肢

再塗装に抵抗がなく、外観を一新したい場合は板金修理という選択肢もあります。
ただし、オリジナル塗装は失われるため、価値を重視する方は注意が必要です。

費用だけでなく「価値」で選ぶことが大切

板金修理は工程が多く、費用が高くなりやすい一方で、デントリペアは工程がシンプルな分、修理費用を抑えられる場合があります。

ただしデントリペアは、職人の経験と技術力に仕上がりが大きく左右されるため、価格だけでなく施工実績を重視した業者選びが重要です。

修理方法を間違えると起こりやすい失敗例

間違った修理方法を選ぶと、

  • 塗装が割れる、剥がれる
  • 凹みが歪んでしまう
  • 修復不可能な状態になる

といったリスクがあります。

特に自己修理後のタンクは、
通常より修理難易度が高くなるため注意が必要です。

修理方法で迷ったらどうすればいい?

バイクタンクの凹み修理で最も安全なのは、修理を始める前に専門家に状態を確認してもらうことです。

写真を見れば、おおよその判断ができます。

  • デントリペアが可能か
  • 板金修理が必要か
  • 修理をおすすめできない状態か

デントハリマでは無料見積りの価格に納得いただいてから修理を行いますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ|タンクの凹み修理は「方法選び」がすべて

バイクタンクの凹み修理で最も大切なのは、「直せるか」以上に「あなたの希望に合った修理方法を正しく選ぶこと」です。

自己判断でDIYを始めて取り返しのつかない状態になる前に、まずはプロの視点で正しい選択肢を確認することが、大切なタンクを守る一番の近道になります。

なぜ、最初に「デントリペア」に相談すべきなのか?

バイクタンクの修理(特に立ちゴケなどの凹み)において、私たちがまずデントリペア専門店への相談をおすすめするのには明確な理由があります。

  • 鈑金屋さんは「デントリペア」の専門外であることが多い 鈑金屋さんはパテと塗装のプロですが、デントリペアの特殊技術は持っていないことがほとんどです。そのため、デントリペアで綺麗に直せる凹みでも「パテ埋め塗装」や「交換」を提案されるケースが非常に多いのが実情です。
  • 塗装を残せるチャンスを逃さないため 一度削ってパテを塗ってしまうと、オリジナルの塗装は二度と戻りません。まずは「塗装を残して直せるか」をデントリペアのプロに判定してもらうのが、最もリスクの少ない手順です。

まずはお気軽にご相談ください

デントハリマでは、お客様のタンクの状態に合わせた最適なアドバイスを無料で行っています。

  • 「この凹み、デントリペアで直せる?」
  • 「修理費用はどのくらいかかる?」

気になる方は、お問い合わせフォームから画像を送信してください。 写真を拝見し、専門家の視点から迅速にお見積もりと判断をお伝えいたします。

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