バイクタンク凹み修理とは|デントリペアで塗装を守る修復法

バイクタンク凹み修理(デントリペア)とは、塗装を剥がさずに金属の凹みを裏側から押し戻して修復する方法です。
車のデントリペアとは異なり、タンク特有の曲線や厚み、内部構造への理解が必要なため、高度な技術が求められます。
そのため、バイクタンクは形状や厚みが複雑なため、デントリペアを断られるケースも少なくありません。
デントハリマでは、バイクタンクに特化した技術と実績をもとに修復を行っています。
ここでは、その理由とデントハリマの修理方法について詳しくご紹介します。
バイクタンク凹み修理(デントリペア)とは?

デントリペアとはどんな修理方法か
デントリペアとは、正式名称「ペイントレスデントリペア(paintless dent repair)」が示す通り、無塗装の凹み修理のことです。
特殊な専用工具を用いて凹みを押し出したり、ボディを引っ張ったりして凹みを直す、ヨーロッパ生まれの技術です。使用する工具は、凹みの形状や場所に合わせてさまざまなものが工夫されています。
鈑金修理との違い
鈑金修理では、凹みを直した後に研磨・再塗装を施します。オリジナルの塗装を残すことができない、修理費用が高い、修理期間がかかる傾向にあります。
| デントリペア | 板金塗装 | |
|---|---|---|
| 塗装 | オリジナル塗装を残せる | 再塗装 |
| 修理歴 | 修理歴がつかない | 修理歴がつく |
| 修理期間 | 短期間 (配送も含め1週間以内が多い) | 期間が長いことが多い |
| 修理費用 | 塗装に関係する費用が不要となるため、凹み直しの技術料のみ。そのため、修理費用は鈑金修理に比べると安価となる場合もあります。 | 板金修理のほか研磨や再塗装費用がかかるため、費用がかさむことが多い。 |
塗装を残したまま凹みが直せる(修理歴にカウントなし)
デントリペアの最大のメリットは、塗装を残したまま凹みを直せるため、修理歴にカウントされません。より高い値段で下取り査定されます。


短時間で直せる
デントリペアでは、特殊な工具を用いて内側から凹みを押し出したり、表面から引っ張ったりして凹みに直接アプローチするため、短時間で修理を完了することができるのです。
なお、凹み直しに必要な時間は、凹みの大きさや位置、塗装の状態などによってケースバイケースです。
デントハリマでは車の場合は出張修理で地域密着、バイクタンクは郵送にて全国対応しています。
修理費用を抑えられる
デントリペアでの修理では塗装に関係する費用が不要となるため、凹み直しの技術料のみとなります。そのため、修理費用は鈑金修理に比べると安価となる場合もあります。
しかし、見積の方法は、過去の実績から様々な条件が考慮され、状況に応じて異なります。(見積り方法の詳細はこちら)
たとえば、給油口の位置や大きさ、バイクタンクの形状、ステッカーの位置、塗装の劣化具合・・・など、複雑な要素が絡んできますので、バイクタンクのデントリペアを断る業者が多いのも事実です。
デントハリマでは無料見積りの価格に納得いただいてから修理を行いますので、お気軽にお問い合わせください。
オリジナル塗装を残すメリット
バイクタンクの凹み修理において、オリジナル塗装を残せるかどうかは、仕上がりだけでなくバイクの価値にも大きく関わります。
デントリペアは、塗装を剥がしたり再塗装を行わずに修復するため、新車時や当時物の塗装、メーカーオリジナルの質感をそのまま維持できるのが大きな特長です。
特に旧車や絶版バイクの場合、オリジナル塗装が残っていること自体が価値とされることも多く、再塗装によって色味や質感が変わると、査定評価が下がってしまうケースもあります。
また、再塗装ではタンク全体を塗り直す必要があり、色合わせや経年変化の違いが出やすいというデメリットもあります。
デントリペアなら、必要な部分だけを丁寧に修復できるため、自然な仕上がりになりやすく、違和感が残りにくいのもメリットです。
できるだけ手を加えず、元の状態に近づけたい
そんなオーナーの想いに応えられる修復方法が、オリジナル塗装を残すデントリペアです。
バイクタンク凹み修理が難しい理由
バイクタンクの凹み修理は、車のデントリペアに比べて曲線(アール)が強く、鉄板が厚いことに加え、内部構造の制約により修復難易度が大きく変わります。そのため、対応できる業者は限られます。
バイクタンク特有の曲線(アール)構造
バイクタンクは、見た目以上に複雑な曲線(アール)で作られています。
正面・側面・上面がなだらかにつながり、どこから見ても美しく見えるようデザインされているため、わずかな凹みや歪みでも光の反射によって目立ちやすい部分です。
そのため、凹みを力任せに押し戻すだけでは、タンク本来のラインが崩れてしまい、違和感のある仕上がりになることがあります。
バイクタンクの凹み修理では、「凹みを直す」だけでなく、もともとの曲線を読み取り、自然な形に整えることがとても重要です。
この繊細な曲線構造があるからこそ、バイクタンクのデントリペアには経験と高い技術力が求められ、一般的な修理では対応が難しいケースも多いのです。
鈑金の厚み・内部構造の違い
バイクタンクは、車の外板と比べて鉄板が厚く、内部構造も複雑です。
ガソリンを安全に保管するため、強度を持たせた作りになっており、車のドアやフェンダーのように簡単に押し戻せる構造ではありません。
また、タンクの内部には燃料を安定させるための仕切りや補強が入っていることもあり、
凹みの位置によっては、裏側から工具を入れること自体が難しいケースもあります。
このように、厚みのある鈑金と見えない内部構造があるため、バイクタンクの凹み修理には、形状を正確に把握したうえで力加減を調整する繊細な作業が必要となり、専門的な技術と経験が求められます。
凹み方によって難易度が大きく変わる理由
バイクタンクの凹みは、大きさだけで修理の難しさが決まるわけではありません。
浅く広がった凹み、深く鋭い凹み、縁にシワを伴う凹みなど、凹み方によって修理の難易度は大きく変わります。
たとえば、小さくても角のある凹みや、タンクのエッジ付近にできた凹みは、元の形に戻すのが難しい場合があります。
逆に、一見大きく見える凹みでも、条件が合えば比較的きれいに直せるケースもあります。
このため、バイクタンクの凹み修理では、写真や実物を見て状態を正確に判断することが重要です。
一つひとつの凹みの特徴を見極めることが、仕上がりを左右する大切なポイントになります。
バイクタンクのデントリペアが断られるケースとは

車のデントリペアとの技術的な違い
| バイクのデントリペア | 車のデントリペア | |
|---|---|---|
| オリジナル塗装 | 塗装がデリケート。旧車・絶版車など、オリジナル塗装の価値が高いケースが多い。 | 塗装が比較的強く安定している。量産車が多く、再塗装や補修も一般的。 |
| 形状(曲線) | 複雑で微妙なアール(曲線)が多く、自然な復元が難しい。 | 比較的なだらかな曲面が多く、形状も均一。 |
| 鉄板の厚み | 車より厚い傾向にある。年式・メーカーにより厚みが異なる。 | パネルごとの厚みが比較的均一。 |
| 内部構造 | 内部構造が複雑で、工具アクセスが制限されることが多い。 | 裏側に工具を入れやすい構造が多い。 |
| 凹みの難易度 | 凹み方や位置により難易度が大きく変わる。 | 凹みの形状が比較的素直で、難易度が安定している。 |
| 対応業者 | 対応できる業者は少数派。より専門技術が必要。 | 対応業者が多く、選択肢が豊富。 |
バイクタンクは鉄板が分厚い
バイクタンクのデントリペアは引き受けていないというお店も少なくありません。
それは、バイクタンクのデントリペアが車に比べて難易度が高く、より高度な技術を必要とするためです。
その理由の一つが、バイクタンクは車のボディよりも鉄板が厚いという点です。
デントリペアは、金属の動きを指先で感じ取りながら、繊細な調整を何度も重ねて行う修復方法です。そのため、厚みのあるバイクタンクでは、わずかな力加減の違いが仕上がりに大きく影響します。
特に重要なのが、経験によって培われた「手に伝わる感覚」です。
鉄板が厚い分、その感覚をつかむのが難しく、微妙なコントロールが求められます。
このような理由から、バイクタンクのデントリペアは「技術者泣かせ」と言われるほど、難易度の高い修復作業なのです。
デントツールの挿入口は給油口、ポンプ穴、コック穴
バイクタンクのデントリペアではほとんどの場合、給油口、ポンプ穴、コック穴からしか修理工具を入れられません。バイクタンクの形状によって挿入口と凹みの位置関係によっては、通常のデントツールでは工具が届かないことも少なくないのです。
また、凹みを表から引っ張って直すプーリングと呼ばれる技術がありますが、旧車、絶版車などの塗装の劣化したタンクにはNGです。凹みの形状や塗装の状態を見極めて行わなければ、塗装が剥がれたり凹みが直り切らなかったりします。





バイクタンクの塗装はとてもデリケート
バイクタンクのデントリペアでは、修理工具を入れられる場所が限られています。
多くの場合、給油口・ポンプ穴・コック穴といった開口部からしか工具を挿入できません。そのため、タンクの形状や凹みの位置関係によっては、一般的なデントリペア用ツールでは凹みに届かないケースも少なくありません。
また、凹みを表側から引き出して修復する「プーリング」と呼ばれる方法もありますが、旧車や絶版車など、塗装が劣化しているタンクには不向きです。
凹みの形状や塗装の状態を正しく見極めずに行うと、塗装が剥がれたり、凹みが完全に戻らなかったりするリスクがあります。
そのため、バイクタンクのデントリペアでは、工具の選択や施工方法を慎重に判断する経験と技術が不可欠なのです。
一般的な業者が対応できない理由
バイクタンクのデントリペアは、車の凹み修理と同じ技術と思われがちですが、実際には大きな違いがあります。
一般的なデントリペア業者の多くは車を専門としており、バイクタンク特有の形状や構造に対応する経験が少ないため、修理を断られるケースが多くなります。
デントハリマでは、車のデントリペアも別サイトで対応しているため、車とバイクの両方の違いと難しさを把握しています。
その上で、曲線構造や鈑金の厚み、内部構造の違いを理解し、バイクタンクに適した方法で作業を行っています。
車と同じ感覚で修理を行うと仕上がりに差が出てしまうため、バイクタンクにはバイクタンク専用の判断と技術が必要なのです。
デントハリマがバイクタンク凹み修理に対応できる理由
バイクタンク専門の施工実績
デントハリマは900件以上のバイクタンクのデントリペア修理実績があります(事例はこちら)。旧車・絶版車の実績も豊富です。正規ディーラー、大手中古販売店からもご用命いただいています。
ハーレーダビッドソン販売店/ドゥカティ(DUCATI)販売店/BMW販売店/カワサキプラザ/Honda Dream/YSP/レッドバロン/バイク王/バイク館/バイクワールド/CHAMPION76 他、全国バイクショップ、個人のお客様や中古車販売会社様、修理工場様等とお仕事をさせていただいております。
デントリペア技術コンテスト2度優勝の技術力

- 2011デントリペア全国大会優勝
- 2019 PDRフェス技術大会優勝
自然な仕上がりを重視した修復方針
DIYにはないプロの繊細さ
デントリペアの工具はシンプルに見えますが、安易なDIYはデリケートな塗装を傷め、損傷を広げるリスクがあります。確かな「自然な仕上がり」を実現するには、プロの技術力が不可欠です。
車種専用の「自作ツール」という強み
市販の工具では対応できない複雑な形状も、デントハリマでは過去の実績を活かして各車種専用のツールや治具を独自製作しています。このこだわりが、他店で断られた案件でも修復を可能にします。

これは、通常のデントルールです。
バイクタンク用のデントツールは、海外のデントリペアメーカーで市販はされているのですが、一部のバイクタンクにしか対応できていません。
正確な歪みを見逃さない
専用のライトで凹みを照らし、微細な歪みまで正確に把握。諦めかけていた凹みも、独自の道具と技術で元の美しい状態へと導きます。
このライトで凹みに当て、正確な歪みを調べます。

ライトで凹みを照らしてみると、

デントハリマには、どこも引き受けてくれなかったという方からのご相談も寄せられています。諦めてしまう前に、ご相談ください。
バイクタンク凹み修理はどこまで直せる?
修理が難しいケース
デントハリマは900件以上の修理実績があります。他店では難しいと断られた凹みにも対応できるケースが多いです。
事前に写真で判断できること
「自分のバイクの凹みは直るんだろうか?」と不安な方もご安心ください。デントハリマでは、ご来店いただく前に写真だけで修理の可否や概算のお見積りを判断することが可能です。
お送りいただきたい写真は以下の通りです。
- 「給油口の写真」 1枚(内部構造を確認するため)
- 「凹みの写真」 2枚以上(角度を変えて状態を把握するため)
これらの写真を確認することで、これまでの膨大な実績から「デントリペアでどこまで綺麗に直せるか」を丁寧にお答えいたします。まずは無理に触らず、そのままの状態を写真に撮ってお気軽にご相談ください。
バイクタンク凹み修理をご検討中の方へ

再塗装する前に知っておいてほしいこと
近年デントリペアの認知度が高まり、鈑金の前に検討される方が増えています。
しかし、職人の技術によって対応できるケースはさまざまで、本当はデントリペアで直せるのに断られてしまうことも少なくありません。
特にバイクタンクの場合は顕著ですが、諦める前にぜひ一度 、デントハリマにご相談ください。
旧車・絶版バイクオーナーの方へ
バイクが歴史的価値を持つ絶版車や旧車である場合、オリジナルの状態を保つことが重要です。デントリペアによってタンクが元の状態に戻るならば、オリジナル性が保たれるため価値が向上する可能性があります。

70〜80年代のバイクが今、注目されています。
- Kawasaki Zシリーズ: Z1/Z2/Z1000Mk2、Z1-R、Z750F)
- Honda CBシリーズ: CB750ドリーム、CB750F
- Suzuki GSシリーズ: GS750、GSX1100S刀
などシンプルながらもクラシックで魅力的なデザインが特徴の名車たちは、どれも中古車市場でプレミアム価格になっています。
世の中は需要と供給で成り立っているので、その希少性、入手困難な物が高価になるのは当然のことですが、ここ数年で価格が大きく変動しているような気がします。
デントリペアの品質は、旧車・絶版車の価値に影響します。デントリペア専門家によって丁寧に修復されたバイクタンクは、美しく、クラシックで魅力的なデザインを保つことができます。
ビンテージタンクの凹み修理事例

逆に、粗雑な修復は価値を下げる可能性がありますので、「誰に依頼するか」はとても大事です。
Q&A
- バイクタンクの小さな凹みでもデントリペアできますか?
-
はい、バイクタンクの小さな凹みもデントリペアで修復可能です。
凹みの位置や状態によって仕上がりは異なりますが、多くのケースに対応できます。修理例はこちら - バイクタンクの塗装が割れていてもデントリペアできますか?
-
はい、塗装が割れていても凹み自体はデントリペアで修復できるケースが多くあります。
ただし、塗装の補修はデントリペアの対象外となります。修理例はこちら - バイクタンクの凹み修理を他店で断られましたがデントリペアの相談できますか?
-
はい、他店で断られたバイクタンクの凹み修理でも、デントリペアで対応できる場合があります。実際に、同様のご相談を多数お受けしています。
- バイクタンクの凹み修理期間はどのくらいですか?
-
バイクタンクの凹み修理期間の目安は約1週間です。
凹みの大きさや構造によっては、1週間以上かかる場合もありますので、まずはご相談ください。


